ふるさとを守る人々。 2006年4月
阿賀川・川の達人の会

〒965-0830
会津若松市西年貢1丁目7番45号
(社)北陸建設弘済会 会津若松支所内
会長/山中 實
TEL/0242-28-1299 FAX/0242-38-2018



川で遊ぶ楽しさ

「家のすぐ裏が川だったんですよ。子供の頃、夏休みは毎日川で遊んでいましたね」
阿賀川・川の達人の会、副会長の高橋利雄さんは目を細めて話す。「川を石で止めて遊んだり、ナベを持参して畑でとれたじゃがいもを河原でゆでて食べたり」夜、カンテラを下げて父親のあとをついていったこともある。「夜釣りです。イワナやアユ、カジカも釣れました」
昔、川は身近な存在だった。町中を流れる小さな川も景観として風情があった。時代の流れとともに川にはアミやフタがされるようになり、大きな川には「危険!ここで遊んではいけません」の看板が目につくようになる。子供たちは川に近づくことさえできなくなっている。自分の意志で川で遊ぶことを知らない子供たち。なんとかしようと立ち上がった人々がいる。

川の魅力を体験を通して伝えたい

子供たちや人々に、川を通して自然の遊びや文化を伝えていく事を目的に「阿賀川・川の達人の会」は設立された。平成11年3月に設立され、当初53名の会員が現在では219名になる。
会員は主に「会津めだか塾」の卒業生や講師経験者など、川に興味を持つ大人で構成されている。職種も年齢もさまざまだ。
「会津めだか塾」は、川の魅力を体験を通して子供たちに伝えていけるような大人、「川の達人」の養成を目的に開催される。毎年7月から9月中旬まで10回、約50時間の講座が開かれ、川に興味のある20歳以上の大人が受講できる。講座修了者は「阿賀川リバーエキスパート」に認定される。
川の達人たちは、毎年各地で開催される川にかかわるイベントにも積極的に参加している。

川に遊び川に学ぶ

今、学校では「総合的な学習の時間」に取り組んでいる。阿賀川・川の達人の会では「川に親しみ、野外で遊ぶことの楽しさを知ってほしい」と約16のテーマをもとに総合学習の支援メニューを用意している。
「目が違う。川に行くと子供たちの目がパッと輝く」と高橋さんは言う。
水質調査や川の生き物の採取、カヌー体験。おそるおそる川に足を入れる子供たちは不安な気持を抱えながらやがて川と仲良しになっていく。失敗を繰り返し、川の恐さを知り、仲間たちと声をかけ合いながら多くのことを学ぶのだろう。
地元の保育園や親子を対象にした地域の川遊びの支援もしている。
各学校からの支援要請も年々増えており、川の達人たちは日々活躍している。

「阿賀川・川の達人の会」の事務局玄関には、色とりどりの石がたくさん置かれている。河原で見つけた石に絵の具で色をつけたものだ。よくぞこの形にこの絵柄と感心する。手にとれば声が聞こえる。笑顔が見える。世界にただ一つしかない子供たちの作品である。
mail