ふるさとを守る人々。 2007年1月
NPO法人ハートネットふくしま

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理事長の吉田公男さん
降り積もる雪の中、自然の力を前にして

奥会津の冬は厳しい。
幾日も幾晩も降り積もる雪。大量の雪は住居をふさぎ、屋根を押しつぶすこともある。厳しい冬を過ごす奥会津地方の人々にとって雪下ろしは日々の生活の中で欠かせない作業だ。高齢化の進む地域も多く、独り暮しのお年寄りには冬の雪下ろし作業は大きな負担となっている。
この現実に目を向け、手をさし延べている人々がいる。

「雪下ろしボランティアin奥会津」

「NPO法人ハートネットふくしま」では、この冬も地元各団体の協力のもとに毎年恒例の「雪下ろしボランティアin奥会津」が開催される。
理事長の吉田公男さんに話を聞いた。
「雪の降らないところに住んでいる人に、2、3mも積もる雪の話をすると目を輝かせます」雪の魅力と人の役に立ちたい、手助けをしたいという動機が人々の心を駆り立てるという。
大きな身体に優しい眼をした吉田さんは話しを続ける。
「除雪に困っている人たちの応援をみんなでしよう、という思いが始めにありました。雪下ろしは一人では大変な作業です。それならば数人でいっせいにやればいい。ポイントはいかに楽しくやるか、ですね」と言う。活動の成果は雪下ろしだけにとどまらない。
「各家の雪下ろしを通して、お年寄りや地元のボランティアの方たちと交流を深め、災害時などにおける食事の知恵を雪国から学ぶことができます」雪の季節ならではの有意義な地域交流、体験ツアーなのだ。
「ボランティアに興味のある方であればどなたでも参加自由ですので、多くの方に体験して欲しいです。終わったあとのみんなの笑顔は素晴らしいですね」と吉田さんは熱く語ってくれた。
1998年に始まった「雪おろしボランティアin奥会津」。参加した人はこの9年間で400名を越えた。毎年約3分の2がリピーターだという。今年度で10年目を迎える。
「応援団に徹することが大切」名古屋から来た若い女の子に手を合わせるお年寄りを見て吉田さんはそう心に思う。

最後まで残るライフラインは、人と人

「NPO法人ハートネットふくしま」は、1996年「郡山阪神大震災ボランティア派遣委員会」を母体として発足した。地域福祉交流や各被災地の後方支援を続け、現地で困っている人々のために活動をしている。団体には理事長の吉田公男さんをはじめ、30人の会員がいる。
各地で起こった様々な災害支援活動を通して学んだことがある。
「最後まで残るライフラインは、人と人。団体同士のネットワークです」と吉田さんは言い切る。
「阪神大震災の時に、まっ先に米集めをしてくれたのが、金山の人たちでした。新潟中越地震の時は只見とともに金山、昭和、三島の3町村が炊き出しをしてくれました。雪下しのネットワークの力です。ありがたかったですね」人と人のつながり、絆を思い知ったという。
「実は、以前は静かに活動をしていました。大っぴらにこんなことをしているということを言いたくなかった。その考えをくつがえしたのは阪神淡路大震災です。自分一人の力では何もできない。人の力を借りなければならない。そのためにはネットワークが大切だと。自分のやっていることを直接人に伝えなくてはいけないことに気付いたのです」
人の力はありがたい。日々それを心にとめて過ごしているかいないかは天と地ほどの差がある。



降りしきる雪の中、装備はOK!
だいぶはかどりました。
全員集合!お疲れさまでした。


【ふるさとを守る人々。バックナンバー】

  002:「ホタルの里を守る会」
  001:「阿賀川・川の達人の会」
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