ふるさとを守る人々。 2007年5月
美しい背あぶりの森をつくる会
事務局

栗城和夫司法行政書士事務所内
会津若松市中央一丁目4番31号
TEL 0242-25-3774 FAX 0242-25-1240


栗城和夫さん(右)と雪孝一さん(左)
福島県もりの案内人、キャンプインストラクター、自然観察指導員、森林塾ライセンスなど数々の資格持つお二人。
もりの救急隊、もりのプロフェッショナルだ。
自分たちの根っこにあるものは、小さい頃の原体験です。

子供の頃から自然の中で遊ぶのが大好きでしたと口をそろえる栗城和夫さんと雪孝一さん。事務局のお二人に話を聞いた。
「美しい背あぶりの森をつくる会を立ち上げたのも、小さい頃の原体験が自分の中でずっと生きているからでしょうね」今の子供たちにも自然の中でいろんな体験させてやりたいと言う。森の話をする時、栗城さんも雪さんも少年のような目になる。
「美しい背あぶりの森をつくる会」は平成14年に発足された。
会津の水源地、背あぶり山。大切な森を守り育て地域の人々や子供たちと自然観察や森林作りをとおして、自然との共生への理解を深めていくことが目的だ。
現在16名の会員がおり、植樹や下草刈り、クリーンアップ、トレッキング、自然観察会など年約5回のイベントを行っている。

森は生きていくための大切な原点。

「私たちのように自然とかかわっているものは、10年後の恐ろしさを頭ではなく肌で感じている」と雪さんは言う。
雪積量も10年単位で変化している。これからの10年先、そのまた10年先の予測がつくという。「自分の孫のその孫の時代はどうなっているか」地球温暖化は深刻な問題だ。自分たちの世代さえ良ければいいということではない。
「私の理想は山での自給自足です」と栗城さん。会では、親子に参加を呼びかけ、炭づくり体験の指導もしている。特にマツボックリやドングリ、イガグリなどを炭にする花炭の体験は貴重だ。
栗城さんが袋に入ったマツボックリを見せてくれた。山歩きをするときに少しづつ集めておくとのだという。
「最後は炭というエネルギーに転換していく。炭は地球温暖化防止に必要な素晴らしいエネルギー。炭を使って樹木を再生することも出来る。CO2の循環です」と目を輝かす。汗を流して楽しみながら自然のありがたさを実感してもらいたい、森は生きていくための大切な原点だと言う。

風吹きわたる「悠遊の森」

平成13年に「美しい背あぶりの森をつくる会」の有志を呼びかけ、翌年に背あぶり山南端にある東山ダム周辺の森を整備し植樹を手掛けた。
「ここは東山ダムが造られた時の廃土置場で、ジャングルのようでした。ここまで整備するのに5年かかりました」この地を「悠遊の森」と名付け活動の場としている。風が吹きわたる新緑の森を雪さんが案内してくれた。
木で作られた「悠遊の森」の案内版には、会の活動が写真などで紹介されており興味をそそられる。
「5年前から少しづつ植えた木もやっとここまで育ちました。これからが楽しみです」まだ若々しい木々たち。この木々が大きくなり、緑の葉に光りを受けながら風にそよぐ風景が待ち遠しいという雪さんだ。
「これこれ、これはね森のエビフライです」笑いながら木の実を手のひらにのせ見せてくれた。「実はマツボックリです。りすが食べた後なんですよ」小さいけれどまさしく森のエビフライ。軸がエビの尻尾のようにそりかえり実はきれいにかじられている。りすが手に抱え、カリカリと食べている様子が目に浮かぶ。
「この木の近くにりすの巣があるという証ですね」木を見上げながら教えてくれる雪さんの髪が風に揺れる。
名も知らない小さな花をつけ風にそよぐ草原。淡い色のすみれの群生が目の前に広がる。向こう側には東山ダムが見える。
山のクリーンアップ
「悠遊の森」植樹の風景
「悠遊の森」の案内版


【ふるさとを守る人々。バックナンバー】

  003:「NPO法人 ハートネットふくしま」
  002:「ホタルの里を守る会」
  001:「阿賀川・川の達人の会」
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